我が家では”家庭菜園で副業!”を目指して、現在ブドウを栽培しています。
一般的にブドウは平棚で栽培しますが、我が家の小さい庭(30坪)で栽培することから、ウチでは垣根仕立てを採用しました。
さらに、欲深い僕は2倍の果実を採るために、主枝を上下2段に配置にさせようと企んでいます。
今回は、その2段垣根仕立ての剪定を行いましたので紹介します。
2段垣根仕立てとは
通常の垣根仕立てでは主枝は1段のみですが、主枝を上下2段に配置することで収量倍増を狙う仕立て方法です。
一般的な垣根仕立てでは、主枝を一文字に配置し、結果枝を真上に伸ばします。
平棚と異なる点は、縦方向に枝を伸ばすことにより、縦の空間を効果的に活用することができます。
欧米でのブドウ栽培といえば、この仕立て方が主流ですね。
この垣根仕立てを改良し、収量を2倍に増やそうというのが”2段垣根仕立て”です。
縦の空間をより有効に利用するために、主枝をもう1本置くことで結果枝の量を2倍にします。
図で書くとこのようになります。
結果枝が伸びた場合は、このようになります。
我が家では小スペースでブドウ栽培をしているため、縦の空間を活用でき、より収量が多く取れるこの方法を採用しています。
ちなみに、垣根仕立ての棚の作り方については↓の記事に詳細を書いていますので、もしよければ御覧ください。
剪定方法
前作(2021年)の反省点
いざ剪定を始める前に、まずは前年の反省をしました。
我が家のブドウ苗は、2020年に主枝をつくり、2021年はその主枝から結果枝を出して初収穫となりました。初めての収穫では房と番線が干渉してしまい、摘粒作業や袋掛け作業が非常にやりづらくなってしまいました。
今年の剪定方針
2021年の反省を活かして、2022年の剪定では作業性の改善を図りました。
垣根仕立ての剪定方法は一芽または二芽を残して枝を切る短梢剪定(コルドン)と、長く伸びた結果枝1本を残す長梢剪定(ギヨー)がありますが、我が家では短梢剪定を採用しています。
一般的な短梢剪定では一芽を残すのですが、それでは2021年と同じような結果になってしまうため、また作業しづらくなってしまうことが想像できました。
しばらく、いい方法がないか考えた上に出した案が、「二芽〜四芽残す」というものです。
この方法の利点としては、芽を多く残す分、切り戻す位置も高くなるため、発芽点を高くすることが可能となります。発芽点を高くすることにより、着果位置と番線の位置をずらし、作業性が改善できるのではないかと考えました。
とはいえ、どうなるかはわからないのでまずはやってみようと思います。
剪定前と後の写真を載せました。
通常であれば、切り返す位置は一芽が残る位置せいぜい結果枝3cm程度ですが、今回は位置を変えたかったので、結果枝を5〜10cmを残して切り返しました。
ちょっと不格好ですが、今回はこれで行ってみたいと思います。
主枝の延長
去年の段階では、右側の2段目の主枝ができていなかったため、今回主枝を配置させました。
角度や太さがちょうど良かった枝を選び、2段目の主枝として配置しました。
その際に、気をつけるポイントとしては以下のとおりです。
枝の表面が黒かったり、切り口が茶色くなっている部分はすでに枯れています。
棚においても意味が無いので、生きている部分まで切り返しましょう。
芽傷は入れなくても大丈夫かもしれませんが、確実に芽を出したいのであれば入れておきましょう。
また、主枝は上下に波打ってしまうと、高いところは強い枝に、低いところは弱い枝になってしまい、ばらついてしまうので、できるだけ主枝は水平かつ直線に置くようしましょう。
ちなみにうちでは主枝を固定するために「ゴムスビー」という商品を使っています。
ゴムなので枝が太くなっても食い込むことが少ないですし、何度も繰り返し使用できます。
いかがでしたでしょうか。
実際に2段垣根仕立てで栽培してみて、袋掛けが番線にあたってやりづらかったりなど苦労がわかりました。
剪定後の栽培の様子は下のリンクから
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