こんにちは。家庭菜園を副業としている、ちゃんたです。
僕は自宅の小さい庭(30坪)で、梨とブドウを栽培することで、利益を出すことができるか、いくら利益がでるのかを、実際に試しながら検証しています。
↓に関連記事も載せておきますので、興味があればご覧ください☆
今回は、8〜9月のナシ栽培の作業をご紹介します。
主な作業はほとんど終了
6月〜7月にかけて、追肥と摘果を実施し、カラス対策にネットを張った時点で、収穫までの作業はほとんど終了となります。
あとは、ナシ自身が果実を大きくしてくれるのを待つのみです。
とはいえ、何もしないとナシヒメシンクイやカメムシだったりが発生しますので、定期的に農薬散布は行います。
収穫
僕が栽培している品種は、開花から収穫までの日数が概ね135日ですので、8月下旬から収穫が始まると予測できます。(4月12日頃開花)
ただし、日数からの収穫日の予測はあくまで目安ですので、最終的には果実の色を見て収穫します。
赤梨の場合、品種によって適熟の色味が異なりますので、その品種ごとの特性に合わせた色で収穫する必要があります。また、最初の1,2個は試しに食べてみて、おいしいかどうか、柔らかすぎないかどうか確認して、その年の収穫目安となる色味を決定します。
収穫の色を決めたら、着色した果実から収穫をしていきます。
梨は同じ樹で育った果実でも、生育にばらつきがあり、色がつくのも果実ごとに異なります。
ですので、収穫は2〜3日おきに行います。
この品種の場合、収穫期間は概ね3週間程度ですので、その期間に獲り終えるよう順次果実の色を見ながら収穫していきます。
販売
収穫した果実をいよいよ販売していきます。
近所の直売所に登録
販売先については、ブドウと同様、近所の直売所にしました。
直売所に販売するまでの流れについては、下記のブログを参照してください。
包装
スーパーで販売されている梨は、2個パック入りだったり、1個ずつ裸のまま販売されていることが多いです。
包装については色々考えたのですが、
やらなかったこと
○プラスチック製の包装資材を使用すること
単純にコストがかかってしまいます。
値段にして1個100円程度になるため、その分利益を削るか、値段を上げなければいけません。
どちらも許容はできなかったので、今回は見送りました。
値段がもう少し安かったら、検討の余地はあると思います。
○何も包装せず裸のままで店頭に並べること。
スーパーでは裸のまま1個売りされていることが多いので、手間が少ないこの方法も検討したのですが、最終的にはやめました。
理由としては、万が一、お客さんに傷つけられてしまった場合、出品者が回収しなければならないため、その分売上が減ってしまいます。
スーパーのように大量で売っている中で多少のロスが出るのはしょうがないことだとは思いますが、少量で売っている場合に、1個のロスでもダメージはでかくなってしまいます。
やったこと
○フルーツキャップで個別包装
フルーツキャップとは、梨やリンゴなどの果実を包む、白いネットのことです。
フルーツキャップで包むことにより、果実を衝撃から守り、傷がつきにくくなります。
また、大きさも一回り大きくなるのと、個別包装ということから、高級感が増します。
値段もサイズによりますが、1個10円程度ですので気軽に使用することができます。
○ラップでの個別包装
梨を包装せずにそのまま裸で売ることに抵抗があったので、その代替案としてラップによる個別包装を行いました。
フルーツキャップで梨を包んだあと、その上からラップで包装することで、丁寧に扱われている感じがでます。
ラップは家で使う普通のもので十分です。
また、梨に直接触れないため、衛生的でもあります。
(梨は皮を剥いて食べるので、衛生的もなにもないかもしれませんが・・・)
最終形態はこうなりました
価格設定
値付けは農業を行ってみて、実際にとても迷った部分です。
利益を上げたいので高くしたいのですが、高すぎると売れないし。かといって、安くしすぎてしまうと、売れるとは思いますが市場相場を崩してしまい、自身の利益減少にもつながってしまいます。
ですので、まずはスーパーで市場調査を行い、概ね相場に近くなるように設定しました。
ここ数年は梨の値段が高くなっていますので、大きい梨だと大体1個400〜500円です。ですので、僕もこれにしたがい、1個あたり約400〜500円で販売しました。
(とくに大きい梨については、600円だったり800円だったりと、サイズに合わせて価格も変動させました。)
販売してみた
ブドウと同じように、まずは直売所の裏側でラベルシールを作成・貼付し、梨コーナーに恐る恐る置いてみました。
この直売所では、僕の他に梨を売る生産者さんはいないようで、仕入れた梨が販売されているだけでした。
しかし、仕入れの梨は単価が安くなるように小玉の梨が多く、1個約200円程度で販売されていました。
1個500円もする僕の梨は、価格ではとうてい勝ち目がないのですが、果たして売れるのでしょうか・・・
どきどきしながら、直売所からの結果報告メールを見てみると・・・
最初に出品した4個のうち、3個が売れました!!
1個500円もする梨を誰が買うのかと自分でも思いましたが、どなたかが買ってくれたようです!!
ありがとうございました!
ただし、4個のうち1個は売れ残ってしまいました。それは800円の果実でしたので、やっぱり高いと売れないのかと少し残念に思いました。
が、しかし・・・2回目以降に出品した800円の果実は、なんと毎回売れてしまったのです!
リピーターの方が買ってくれたのか、興味本位で買ってくれたのかは、わからいのですが、800円もする梨が売れたということは、自分にとって自信になりました。
来年も梨栽培を続けていこうという動機づけにもなり、とても感動しています。
売上総額
梨の出品は最終的には7回ほどで、約80個を販売しました。
単価が約500円ですので、総額では約40,000円の売上となりました。
ここから、包装費用(フルーツキャップ代等)と直売所手数料(20%)がかかりますので、手取りはもう少し減ります。さらに、農薬代や肥料代も利益から捻出しなくてはなりませんので、本当の純利益はもっと減りますね。
今年は苗を植えてから4年目の年となり、まだまだ樹も成長途中ですので、来年はもう少し収量が増える見込みです。
農業を行う上でハードルとなる、”販売”についても今年達成することができましたので、来年は今年以上の成績を残せるように頑張っていきたいと思います。
まとめ
初めて自作の梨を直売所で出荷したところ、高単価の商品でも販売でき、思った以上の売上となりました。丁寧に、きちんとした農作物を作れば、お客さんは評価してくれますし、選んでくれるということがわかりました。
最初は副業として始めた家庭菜園ですが、今はお金以上に達成感を感じています。もちろん副業として拡大していくことも大事ですが、今年梨を買ってくれたお客さんに来年も喜んでもらいたいとも思っているので、来年以降も頑張っていきたいと思います。
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