【家庭菜園で副業】2段垣根仕立てブドウの栽培ー収穫と販売:8〜9月編ー

副業

我が家では”家庭菜園で副業!”を目指して、現在ブドウを栽培しています。

一般的にブドウは平棚で栽培するのですが、我が家の小さい庭(30坪)での栽培であることから、ウチでは垣根仕立てを採用しました。

さらに、欲深い僕は2倍の果実を採るために、主枝を上下2段に配置にさせようと企んでいます。

今回は、その2段垣根仕立ての6~7月の作業を行いましたので紹介します。

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主な作業はほとんど終了

6月の摘粒、7月の袋掛けが終わってしまえば、主な作業はほとんど終わりとなります。

ただし、コガネムシがよく飛来してくるので定期的な農薬散布や新梢の摘心などは継続して行っていました。

8月の収穫に向けて、畑の環境整備に努めていました。

収穫

ブドウの収穫の目安は、満開後の日数が参考となります。

うちで栽培している品種の収穫時期の目安は以下のとおりです。

  • 巨峰・・・満開後85日
  • サニードルチェ・・・満開後95日
  • シャインマスカット・・・満開後100日

巨峰の満開が6月1日頃で、サニードルチェとシャインマスカットが6月8日頃でしたので、日付に換算すると以下のようになります。

  • 巨峰・・・8月下旬
  • サニードルチェ・・・9月中旬
  • シャインマスカット・・・9月下旬

ただし、目安はあくまで目安であるため、巨峰だったら皮の色が付いてきたら、シャインマスカットのように皮の色で判断が難しい場合は、実際に食べてみて美味しければ収穫をします。

販売

近所の直売所に登録

販売するためには、当然ながら販売するための場所が必要となります。

一般的な農家さんであれば、JAや市場に出荷したり、自分の直売所を設営したりして、販売先を確保しています。

しかし、副業かつ家庭菜園レベルでしかやっていない僕が一般の農家さんと同じようにすることはできませんので(厳密言えばできますが、コスパが悪いと思います)、近所の直売所で販売することとしました。

近所の直売所はJAが運営しているため、JAに入組する必要があります。JAに入組と言うと難しいと思うかもしれませんが、JAバンクで口座をつくり、出資金(地域にも夜と思いますが、当方では最低1000円)を払えば簡単に”準組合員”というものになれますので問題ありません。

次に直売所への登録ですが、直売所で相談したところ、「新規入会説明会」に参加すれば可能ということでしたので、説明会に参加し、無事に入会することができました。ちなみに直売所で販売するための年会費は3000円で、販売手数料は20%です。

出荷前には農薬の散布履歴の提出が求められます。
定められた様式にどんな農薬をいつ、どれぐらい散布したのかを記入・提出し、農薬取締法にきちんと則っているか確認されてから販売の許可が降ります。

包装

直売所への登録が済み、販売する体制は整いました。

次にはどんな包装をして、販売していくかを考えました。

スーパーにいくと、透明なパックに入れられて透明なフィルムで封がされていたり、箱型の透明パックで包装されているといったものが多いです。

同じように包装することも考えたのですが、デメリットがいくつかありました。

①値段が高い
ブドウ1個包装するのに、大体30〜40円ほどします。大量に仕入れればもう少し安くできるかもしませんが、小ロット(100個程度)での購入ではどうしても高くなってしまいます。

②理想の商品が近所で買えない
スーパーで見た包装を自分で真似しようと思っても、近所のホームセンターや包装店では在庫が無く、買えないことが多いです。ネットであれば、様々な商品が選べるのですが、送料がかかってしまい、単価上昇につながってしまいます。

では、どうしたのか?と言うと、僕はフィルム包装+フルーツキャップを選択しました。

フィルムでブドウ房を包装してから、フルーツキャップで更に覆っています。

この方法のメリットとしては、この透明フィルムは大きい房でも小さい房でも対応できるところと1枚あたりの費用が安いこと、極めつけは近所のホームセンターで買えるところにあります。

フルーツキャップで覆うことで、なんとなく高級感も出すことができます。

この透明フィルムは1枚あたり約7円、フルーツキャップも同じく約7円ですので、1包装あたり約14円で済ませることができます。

包装費用を抑えることができれば、売値も抑えることができ、価格競争力もつけることが可能となります。

包装以外に工夫した点としては、巨峰の場合は「種なし」と記載したラベルシールを貼りました。サニードルチェの場合は、知名度があまりないので「皮ごと食べられる」と記載し、その品種の特性をアピールすることで、他の生産者のブドウとの違いをアピールするようにしました。
ちなみにラベル代は1枚約2円です。

価格設定

おそらくこの価格設定が一番悩む部分ではないでしょうか。

自分のブドウには一体どれぐらいの価値があるのか?相場より安く設定すれば、当然売れるだろうが利益は出ないし、高く設定すれば売れ残りが心配だし、と僕自身も相当悩みました。

結局、まずは地域のブドウ屋さんの直売価格を参考に決めました。

  • 巨峰・・・1kgあたり1,100円
  • サニードルチェ・・・1kgあたり1,500円
  • シャインマスカット・・・1kgあたり2,000円

↓の画像の巨峰の場合、約380gですので、売値としては432円(税込)にしました。

販売してみた

販売までの段取りもすべて整ったので、いよいよ販売を行ってみました。

開店前の直売所に行き、販売用ラベル(1円/枚)を印刷し、果樹コーナーを探し、初めてだったので店員さんに

「ここに置いてもいいですか?」

とか聞きながら、恐る恐る置きました。

果樹コーナーには、他の生産者もブドウを出品しており、単価が安くお得感のある商品や極端に低価格(家庭菜園?)の商品もあったりと、価格勝負になったらとても勝ち目がない状況でした。

それでも、まずは希望の値段の売ってみて、売れなかったら少しずつ値段を下げていこうと考えていました。

その結果・・・

初日はブドウを4個並べたのですが・・・

3個売ることができました!!

3個だとせいぜい1200円程度ですが、自分の農園で初めて穫れた、これまで手塩にかけて育てたブドウ達がお客さんに選ばれましたのは、とても嬉しく、高揚した気分になります。

最初は趣味で始めた家庭菜園ですが、実際に販売までできるのであれば立派な副業ではないでしょうか。何もないところから価値を創造できたことに大変なやりがいを感じています。

さて、その後の売れ行きですが、翌日には売れ残った1個も売れ、翌日以降出荷したブドウについては当日中に、遅くとも翌日の内には完売するようになりました。

シャインマスカットも最初は「1房800円もするなんて、高くて売れないんじゃないか・・・」と心配していましたが、全くの杞憂で飛ぶように売れてしまいました。

シャインマスカット 約500g

サニードルチェについては、果皮色を赤くさせようと途中で袋を外したことが災いし、果実に傷がついてしまったため粒売りにすることにしました。

サニードルチェ
粒売りにしたサニードルチェ

売上総額

巨峰、シャインマスカット、サニードルチェの令和4年の総販売額は、約35,000円となりました。

ここから、販売手数料20%と包装費用1個あたり約17円を引いた額が実際に手元に残る額です。

さらにそこから資材代とか肥料代とか生産原価を引くと、残る金額は更に減ってしまいます。

とはいえ、今年はブドウ販売1年目で、元から大した金額は売れないだろうと思っていましたので、それが3万円以上にもなれば個人的には十分です。

来年以降は、樹ももっと大きくなるし、今年の反省を踏まえて改善すればもっと収量を伸ばすこともできると思うので、ますます楽しみです。

まとめ

初めて自作のブドウを直売所で出荷したところ、予想を上回る売れ行きで、思った以上の売上となりました。丁寧に、きちんとした農作物を作れば、お客さんは評価してくれますし、選んでくれるということがわかりました。

最初は副業として始めた家庭菜園ですが、今はお金以上に達成感を感じています。もちろん副業として拡大していくことも大事ですが、今年ブドウを買ってくれたお客さんに来年も喜んでもらいたいとも思っているので、来年以降も頑張っていきたいと思います。

農業系の大学と大学院を卒業し、10年以上農業関連の仕事をしています。
これまでの経験や知識を活かして、皆様のお役に立つ情報をご提供していきます。
家庭菜園〜本格的な農業に関すること、自分自身の家庭菜園での副業についても記事にまとめています。
技術士(農業部門)の資格保有。

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