2段垣根仕立てのブドウ栽培【2023年、収穫編】

副業

我が家では”家庭菜園で副業!”を目指して、現在ブドウを栽培しています。

一般的にブドウは平棚で栽培するのですが、我が家の小さい庭(30坪)での栽培であることから、ウチでは垣根仕立てを採用しました。

さらに、欲深い僕は2倍の果実を採るために、主枝を上下2段に配置にさせようと企んでいます。

2022年は初めてブドウ果実を収穫ができ、2023年は樹を大きくしつつ、更に収穫量を上げることを目標に栽培をしていきたいと思います。

今回は、その2段垣根仕立ての2023年の収穫の様子をご紹介します。

収穫までの栽培については、下記の記事をご覧ください。

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袋掛け(7月)

ブドウは一般的に果房全体に袋をかけて、病害の予防や果実外観の保護を行います。

袋をかけるタイミングとしてはベレーゾーン期といい、巨峰系であれば果粒に少し青色がついてきた頃、シャインマスカットであれば果粒が軟化してきた頃になります。

使用する袋にも様々な種類があり、果房のサイズによって袋のサイズも変えます。

ぼくの場合、巨峰は大体400gのサイズですが、シャインマスカットは房によって400g〜700gと差があるので、袋のサイズも2種類(”大”と”特大”)使用しています。

袋をかける際は、粒が落ちないように丁寧にかけるようにしますが、2段垣根仕立ての場合、結果枝や結果母枝が邪魔になり特にかけづらいです。剪定方法や枝の誘引方法を工夫するなどして、できるだけ袋かけをしやすいようにするのがポイントです。

(袋かけの時期は、蚊が多く発生する時期であり、袋かけに手間取ってしまうとイライラしてしまい、袋かけ作業が雑になってしまうことがありました・・・)

袋かけは先述のとおり、病気の予防に効果がありますが、口の締め方を間違ってしまうと予防効果が                                                                                                                      得られない可能性もあります。

袋の口を締める時は、写真のように絞ってあげることで雨水の侵入を防ぎます。逆に口を開いて漏斗のようにしてしまうと、袋の中に雨水が入ってしまい、病気に感染する可能性が高くなります。

ですので、注意して袋の口を締めるようにしましょう。

潅水(7月〜8月)

7月に袋かけを行って以降、ブドウ栽培においては基本的にやることはあまりありません。あとはブドウの樹に頑張ってもらって、実が大きく、甘くなってもらうのを祈るばかりです。

しかし、2023年の夏は特に暑く、7月下旬ごろから雨がふらず、気温も35℃以上と異常と言える暑さでした。さすがにこの暑さなので、普段はあまり行わない潅水も今年ばかりは行うことにしました。

灌水はブドウの生育にとても重要ではありますが、注意するポイントもあります。
それは「烈果」です。

雨が長期間降らない状態が続き、ブドウ樹体内の水分も減少している状態で大雨が降ってしまうと、ブドウが一気に水分を吸ってしまい、果実も膨張します。果実の膨張に皮が耐えられない場合、烈果が起きてしまいます。

このような現象を避けるためには、土壌の水分量を一定に保つ必要があります。

ぼくのブドウ園は近くに水源があるため、好きなタイミングで好きな量を潅水することができます。ですので、土壌中の水分量の変化をあまり大きくしないよう、7月下旬から8月上旬にかけては毎朝一定の量を潅水しました。(一本の樹あたりホームセンターで売っているようなホースで、2分ほど水をかける。)

水やりを行うことで、先のように烈果を防ぎつつ、少しでも果実が大きくなればいいなと思いました。(結果として、水やりを行って果実が大きくなったのかどうかは、よくわかりませんでした。)

そもそも、巨峰とシャインマスカットはそれほど烈果しやすい品種ではないので、それほど心配する必要はありませんが、念には念を入れておくのも重要です。

収穫・販売(8月)

・巨峰→初収穫8月6日頃
・シャインマスカット→初収穫9月10日頃

1回目のジベレリン処理をしてからの日数を目安にし、最終的には味を確認してから収穫します。

ちなみにジベレリン処理の1回目のそれぞれの日付は以下のとおりです。(カッコ内の数字は、ジベレリン処理日から収穫までの日数です。)

・巨峰→5月22日(76日)

・シャインマスカット→5月31日(102日)

僕は近所の直売所に出荷しているのですが、お盆前は生産者からのブドウの出荷は無く、他県から仕入れたものが販売されていました。ですので、他生産者との競合が無いため価格設定もやや強気にしました。(とはいえ、今年はフルメット濃度を間違えてしまい果粒肥大がいまいちだったので、その分は安くしています・・・)

単価で言うと2,500円/kgで、400gの房であれば1房1,000円になります。

スーパーのものと比較してもそれほど高い値段ではありませんが、売れるかどうか心配になる価格設定でしたが、今年は売れ残ることはなく出荷した商品はすべて売り切ることができました。

2023年の販売額合計は約5万円となり、昨年の3.5万円の売上から+1.5万円となりました。

今年はサニードルチェの色づきが悪く販売しませんでしたが、巨峰の単価アップやシャインマスカットの収量増加により、昨年より販売額を上げることができました。

特に巨峰はお盆直前〜お盆時期に販売することができたので高単価でも売り切ることができ、収益性の向上に繋がりました。今年は春先の気温が高く、開花も早かったためお盆時期に販売することができましたが、来年もお盆時期に販売できるように早めに被覆処理をするなどして、開花時期をコントロールしたいですね。

シャインマスカットについては、フルメット濃度を間違えるという致命的な間違いをしてしまいましたが、何とか販売までこぎつけました。果粒の肥大は昨年と比べると小さかったですが、十分だと思います。シャインマスカットも直売所に並べるとすぐ売れてしまい、流通量が多くなっているとはいえ、まだまだ売れ筋の商品ですね。

礼肥(9月)

シャインマスカットの収穫終了してすぐに、お礼肥えとして肥料を散布しました。

ぼくが普段使用するのは朝日アグリア社の「有機化成肥料666」を使用しています。

(ナシ栽培でも同じ肥料を使っています。)

礼肥については、できるだけ早くブドウに吸収してもらいたいので化成肥料を使用します。化成肥料であればどの商品でもいいと思いますが、あれこれ買うのは大変なので、1年を通して同じ肥料を使いまわしています。

礼肥の目的としては、収穫後〜落葉までの間に養分を蓄えさせて、来年の発芽スタートダッシュを決めるためです。力強く発芽させ、枝伸びをよくさせることで充実した結果枝を作ることを目的としています。

施肥量としては、今回はやや多めに樹1本あたり5つかみ程度です(100gぐらいでしょうか)。

まとめ

今回の記事では、栽培の後半となる7月〜9月の作業についてまとめました。

袋掛けや潅水など、果実品質を向上させるための作業が主となってきます。
収穫はジベレリン処理をした日付や色づき、食味を考慮して行います。お盆前に取れる品種やシャインマスカットは需要が高く、高単価でもまだまだ売れる売れ筋の品種ですね。

収穫後は、来年に向けた作業が早速始まり、お礼肥を行います。ブドウはもともあまり肥料を必要としない品目ですが、礼肥で貯蔵養分を多くしてあげることで来年のスタートダッシュを早めてあげることができます。

ちゃんた

農業系の大学と大学院を卒業し、10年以上農業関連の仕事をしています。
これまでの経験や知識を活かして、皆様のお役に立つ情報をご提供していきます。
家庭菜園〜本格的な農業に関すること、自分自身の家庭菜園での副業についても記事にまとめています。
技術士(農業部門)の資格保有。

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