家庭菜園でレモン栽培【2023生育期~収穫編】

副業

こんにちは。家庭菜園を、楽しみながら副業にしているちゃんたです。ぼくは30坪の庭でナシとブドウを栽培しています。

レモンが家庭菜園でも栽培できるのか?売り物になる果実ができるのか?という家庭菜園としてレモンも栽培していますので、その一部についてご紹介します。

レモンの開花までの経過については、↓の記事を御覧ください。

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結実

ナシやウメは、基本的には他の品種の花粉がないと受粉できない「他家受粉」性の作物ですが、レモンは自分の花粉で受粉できる「自家受粉(自家和合性)」の作物です。

ですので、レモン1本だけでも実を収穫することができます。ちなみに、ぼくの家のレモンの品種は1種類のみで「ユーレカ」という品種です。

レモンの花は5月頃に咲くので、気温も安定しており、虫の活動も活発なので特に受粉のような作業は行っておりません。

結実管理をしなくて良いのは楽ですね。

摘果

上述のとおり、レモンは自分の花粉で受粉できるので、良く結実します。

しかし、それが仇となり実が成りすぎる可能性もあります。

実が成りすぎてしまうと、果実が小さくなってしまったり、翌年は着果量が少なくなったりすることもあります。

そうならないように、ある程度の量で摘果を行います。

2023年は、1本の樹に20個ぐらいの果実がつきました。樹の大きさに対して20個程度とあまり多くはなかったので、今回は摘果はしないことにしました。これが40個ぐらいついていたのであれば、おそらく30個ぐらいになるまで摘果していたと思います。

そういうことで、2023年は摘果はしなかったのですが、その後の自然落果により最終的には10個ほどまで果実の量は減りました。

レモン幼果 撮影2023年5月27日

施肥

一般的にレモンは年3回収穫することができます(年3回花が咲く時期があります)。九州や瀬戸内のような温暖な気候であれば3回穫れますが、北関東の気候ではおそらく年1回が限度だと思われます。
(そもそも冬が寒いので、あまりレモン栽培には適していないとは思いますが・・・)

レモンは窒素を年間40kg/10aを必要とし、ナシの約2倍です。ただ、これは年3回収穫することを前提とした値なので、年1回収穫の場合は量を調整します。

2023年は適切な量がわからないので、5月〜8月の間に3回ほど、2〜3掴みの肥料(N成分10%)を株元に散布しました。

ちなみに僕はいつも有機成分が含まれている肥料を使用しています。

この量が適当なのかどうかは、生育や果実の成長を見ながら判断していこうと思います。

レモン幼果 撮影2023年7月1日

薬剤散布

カンキツはかいよう病やそうか病、ハモグリバエなどの病害虫がそれなりにでるのですが、うちのレモンの樹はあまり病害の心配は無さそうです。

とはいえ、一番問題になるのはアゲハチョウです。

レモンの葉裏で孵化したアゲハチョウの幼虫は、少しずつ葉を食べ成長していきます。最初のうちはあまり被害に気がつかないのですが、いつの間にか虫に食べられたような跡が目立つようになり、犯人を探すと、そこには既に丸々と太ったアゲハチョウの幼虫が鎮座しております。

果実のへの実害はほとんど無いのですが、葉がたくさん食べられてしまうと光合成量が低下し、果実の生育や枝葉の伸長にも悪影響がでるので、放って置くことはできません。

そこで、定期的に殺虫剤を散布して、アゲハチョウの被害を予防します。

使用する薬剤は主に「アルバリン顆粒水溶剤」です。ネオニコチノイド系の薬剤で、アゲハチョウ以外の害虫にも効果があるので、とても便利です。何より、ナシでも使用できるのがとても便利ですね。

収穫

季節が秋から冬に変わる11月ごろになると、そろそろ収穫の時期を迎えます。

レモンは他の果物と違い、甘くさせる必要がないので、割と味についてはシビアに考えなくても大丈夫です。

11月に入ると、それまで緑色だった果実にうっすらと黄色味がでてき、日が経つにつれて見慣れたレモンになってきます。

目安としては霜が降りる頃でしょうか。その頃になると、全体の7〜8割ほどが黄色くなります。

そもそもレモンの場合は、緑色でも収穫でき、中にはグリーンレモンと称して販売していることもあります。若干、味が違うようですので違いを楽しむにはいいかもしれませんね。

2023年は11月下旬頃に最初の収穫をしました。
1個の大きさは大体200〜300gとなりました。

味の方は、いつもの通りのレモンでした。ただ、何となく美味しく感じますね!

レモン収穫1年目の感想

今までカンキツ系や常緑果樹の栽培をしたことがなく、ナシやブドウとは少し栽培方法が違うのを実感しました。落葉しないので休眠時期が分かりづらいことと、味の管理をあまりしなくていいということが違いでしょうか。

とはいえ、1回要領がわかればナシやブドウの経験から応用が効くので、それほど難しい感じはありませんでした。むしろ、病害虫も少なく、味を気にしなくていいというのは、栽培するうえでは楽なので大きなメリットと思います。

家では庭先に植えているので、「レモンが成っている庭」というのも、何となくオシャレ感がでていいですね♫

初めての収穫は11月下旬にしましたが、2回目3回目は年末頃になりました。それでも、味や食感には遜色がなく、食べたい時期(出荷時期)に調整して収穫することもできますね。

今回の経験を下に、2024年はもっと収穫できるように頑張ろうと思います。

ちゃんた

農業系の大学と大学院を卒業し、10年以上農業関連の仕事をしています。
これまでの経験や知識を活かして、皆様のお役に立つ情報をご提供していきます。
家庭菜園〜本格的な農業に関すること、自分自身の家庭菜園での副業についても記事にまとめています。
技術士(農業部門)の資格保有。

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