【家庭菜園で副業】30坪のナシ栽培(受粉と摘果:4〜5月編)

副業

こんにちは。家庭菜園を副業としている、ちゃんたです。

僕は自宅の小さい庭(30坪)で、梨とブドウを栽培することで、利益を出すことができるか、いくら利益がでるのかを、実際に試しながら検証しています。

↓に関連記事も載せておきますので、興味があればご覧ください☆

今回は、4〜5月のナシ栽培の作業をご紹介します。

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【4月】受粉

ナシの花は一般的に桜の花が咲いてから1週間〜10日後に咲くと言われています。令和4年の僕の家のナシ花は4月12日頃が満開となりました。

ナシは基本的に1種類の品種では受粉することができず、必ずもう1つの品種が必要となります。

また、自然界では受粉は主にミツバチなどの昆虫によって行われますが、気温が寒かったり、雨が降ったり、近くに他の花が咲いていたりすると昆虫の活動も低下し、うまく受粉しない可能性もあります。

農業として安定的に作物を生産するためには、自然に任せっきりにするのではなく、ある程度は人による介入も必要となります。そこで、確実に受粉をさせるために、人工授粉を行います。

受粉方法

花粉が合う品種を2種類以上栽培している場合は、ミツバチなどの訪花昆虫によって自然に受粉が行われるのですが、僕の家ではまだ1種類しか栽培していないので、何かしらの方法で別品種の花粉を調達する必要があります。

僕の場合は、知人のナシ農家さんから受粉用に用いる花粉を貰いました。(一般的にナシ農家さんは、人工授粉をするために花粉用の品種を栽培しています。)

花粉は冷凍庫で保存すれば、数年間使用することができますが、冷凍保存により乾燥してしまっているため、使用前に吸湿させる必要があります。今回は、使用前日に使用する量だけをティッシュに包み、冷蔵庫に一晩おきました。

綿棒で人工授粉

プロのナシ農家さんの場合、梵天(ぼんてん)や電動の人工授粉機といった専門の道具を使用するのですが、うちのような小面積では綿棒で充分です。

ナシの花の雌しべは5本あり、受粉すると将来の種になります。種ができると植物ホルモンが生成され、果実の肥大を促進します。たまに形がいびつな果実がありますが、受粉がうまくいかなかったことが原因の1つと考えられます。

ですので、人工授粉をする際は5本の雌しべ全てに花粉がつくように丁寧に行います。

ナシの花は1ヶ所から10個の花が咲くのですが、10個の実をつけるのではなく、基本的には1個にします。

そうなると、10個の花全てに授粉する必要はなく、3〜4個だけに授粉させれば労力を軽減できます。併せて、樹に余計な養分を使わせないようにすることもできます。

受粉しなかった(できなかった)花は、役目を終えて自然に落下します。逆に受粉した花については、急速に細胞分裂をし、初期肥大が始まります。

軸が黄色くなった花は受粉しなかった。受粉した花は急速に果実肥大が始まる。

【4月】接ぎ木

上述のとおり、僕の家には品種が1種類しか植わっておらず、人工的に授粉が必要となります。人工授粉で受粉させれば何も問題ないのですが、万が一の保険としてもう1種類の品種を栽培しようと思いました。

2種類以上の品種が植わっていれば、ミツバチなどが勝手に受粉作業をしてくれるので、人工授粉しそこねた花も受粉できる可能性が高まります。

とはいえ、狭い庭なので新たにもう1本植える場所はなかなか確保できないため、今回は「接ぎ木」という方法を採用しました。

「接ぎ木」とは、名前のとおり木を接ぐことで、小さく切った枝(穂木)を別の大きな樹にくっつけることで、枝1本だけ別の品種を育てることができるようになります。

実際に接ぎ木を行った様子が↓の写真です。

穂木の形成層と台木の形成層を密着させ、テープと結束バンドで固定し、乾燥しないようにカルスメイトで隙間を埋めました。

接ぎ木の適期としては桜が咲いた頃で、樹に水が回っており、気温も高くないので乾燥しづらい環境です。

接ぎ木がうまくいくと、台木から穂木へ水がまわり、穂木の芽が動き出します。

下側の穂木は発芽したため、接ぎ木がうまくいきました。上側の芽は動かず、失敗でした。

今回は接ぎ木を3ヶ所で挑戦してみましたが、1ヶ所のみ成功しました。この記事を書いている時点(6月)では、穂木からはまだ葉が出ただけで、新梢が伸びていないので、引き続き経過観察を行っていきます。

【5月】摘果

人工授粉をしてから1ヶ月も立つと、受粉したものとそうでないものがはっきりとわかるようになります。そうなると、次の作業に移ります。

次の作業は「摘果」です。

上の方でも触れましたが、ナシの花は1ヶ所で10個咲き、人工授粉で3〜4個に受粉させることで、3〜4個の果実がつきます。それらをそのまま育てると、1個1個が小さくなってしまったり、果実の密着部分から害虫が入りやすくなってしまったりするため、必ず1個だけに選別します。この作業が摘果となります。

1ヶ所に5個の実がついているので、1個にする。
形が良く、大きいものを選び、それ以外は切り落とす。

1個を選ぶ基準としては、大きいことと形がきれいであることです。特に形については、小さい時から形が悪いと大きくなっても悪いままであることがあるため、取り除きます。

小さくて形がいいものと、大きくて形が悪いものがあると選ぶのが難しいのですが、総合的に判断してどちらかを選びます。(個人的には形が良いものを選びます。)

1ヶ所1個にするだけでも、だいぶ果実の量は減るのですが、まだまだ着果量は多いです。次は2ヶ月経過したあとに再度摘果を行い、適正な着果量に調整します。そのことについては、次の記事にしたいと思います。

摘果した後の様子。これだけの量を摘果するので、できるだけ摘果する量は減らしたい。

最後に

4月と5月は受粉と摘果で、ナシ栽培で最も忙しくなる時期です。

逆に言うと6月以降は作業が比較的落ち着くので、手間は少なくなります。

9月の収穫に向けて、引き続き栽培管理についてご報告していきたいと思いますので、よろしくお願います。

農業系の大学と大学院を卒業し、10年以上農業関連の仕事をしています。
これまでの経験や知識を活かして、皆様のお役に立つ情報をご提供していきます。
家庭菜園〜本格的な農業に関すること、自分自身の家庭菜園での副業についても記事にまとめています。
技術士(農業部門)の資格保有。

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