家庭菜園といえば、趣味というのが一般的ではあるかもしれませんが、昨今の副業ブームの中で家庭菜園でも副業として成立するのではないかと思っています。
私自身も自宅のちょっとした庭で、家庭菜園を楽しんでいますが、これをレベルアップさせて副業として利益がでるのかどうか、またどのぐらいの利益がでるのか、自分自身で行うことで検証していきます。
きっかけは”農家の気持ちを理解したい”
私自身は、農業関係の仕事に就いていますが、実家は農家では無いですし、農地も持っていません。
自宅には約30坪の小さな庭があるので、そこで家庭菜園を行っています。
目的としては、農家出身ではない自分が少しでもお客さんである農家の気持ちを理解したいということ、作物を作る喜び、売る喜び、それに伴う苦労や悩みを自分自身でも感じてみたいと思いました。
その経験を活かして本業の方にも役立てられればなと、なんとなくですが考えています。
副業として利益を出すために
とはいえ、なんとなくでは趣味の範囲から出られないので、自分がつくった作物がより多くの人に食べてもらえるよう、また利益をだせるようにするために戦略を考えました。
作物選び
需要が多くて作りやすい作物
家庭菜園で始めやすい作物といえば、小松菜だったり、トマトだったりと比較的素人でもそれなりに栽培することもできますし、使い勝手の良い作物なので通年での需要も期待できます。
ただし、これらの野菜は時期になると、直売所の棚には多数の商品が並んでいます。
しかも、値段がとても安い!
消費者としてはありがたいのですが、生産者目線となると過酷な荒波の中に飛び込むようで、ちょっと不安です・・・
値下げして販売したとしても、利益は少ないし、売れなければ回収しなければいけないし、包装や輸送の手間賃等もかかるので、ちょっと難しいかなと感じました。
需要はあるが、あまり作られていない作物
そこで、次に考えたのは果樹でした。
リンゴ、ナシ、ブドウ、みかんはスーパーに行くと必ず売っていますし、何ならスーパーの入口付近に陳列されていることが多いです。
つまり、野菜ほどではないが需要は一定以上はあると考え、その時から果樹栽培を本格的に検討し始めました。
とはいえ、果樹といっても様々な果物があるわけですが、何にしようかと考えた結果、ナシとブドウにすることにしました。
○ナシを選んだ理由
- ナシはお盆前から秋頃までは必ずスーパーに並んでいる。
- ナシが好きな人が多い。
- 収量が多い(3,000kg/10a)。
- ここ最近、高値傾向(1個300〜500円)。
○ブドウを選んだ理由
- シャインマスカットが絶大的な人気を誇る。
- 近くの直売所ではあまり並んでいない。
- 収量はそれほど多くないが、単価が高い(1房1000円以上)。
柑橘類や柿は、私の住む地域では寒くてあまり育たないこと、リンゴは青森県産がいつでも安く買えること、ブルーベリーやイチジクとかは需要が読めなかったこと等もありました。
販売方法
農家の方であれば、一般的には市場に出荷するのですが、30坪という小スペースではとてもじゃないですが、市場出荷するほどの量はできません。
そこでまずは近くのJAの直売所での販売を考えています。
JAの直売所で販売するには、まずそこのJAの組合員になる必要があり、さらにその直売所の会員にならなければいけません。
現時点(令和4年2月時点)ではまだ直売所で販売できる資格がないので、おいおい手続きを行っていこうと思います。
ちなみに、直売所で販売する場合は、販売金額の20%ほどは手数料として引かれます。
高いというひともいるかもしれませんが、場所を提供してもらったり、レジ打ち等もしてくれるのは大変たすかります。
なにより、JAの直売所というブランドが利用できるのは大きな強みですよね。
今後の経過を報告していきます。
家庭菜園自体は、令和元年ごろから行っていますが、販売までは行っていません。
今年は、果樹栽培も3年目で確実に果実が採れるようになってきたので、販売まで行きたいと思っています。
栽培や販売の様子は今後も報告していきますので、家庭菜園副業の参考にしていただけますと幸いです。
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