ブドウ栽培 2025年気をつけること

副業

我が家では”家庭菜園で副業!”を目指して、現在ブドウを栽培しています。

一般的にブドウは平棚で栽培するのですが、我が家の小さい庭(30坪)での栽培であることから、ウチでは垣根仕立てを採用しました。

さらに、欲深い僕は2倍の果実を採るために、主枝を上下2段に配置にさせようと企んでいます。

2022年は初めてブドウ果実を収穫ができ、2023年は樹を大きくしつつ収穫量を上げてきました。

これまで3回の収穫を行ってきたわけですが、毎年反省することばかりです。

今回は、個人的な備忘も込めて、2025年のブドウ栽培で気をつけることを記しておきます。

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シャインマスカットの種抜きを完璧に

まずはシャインマスカットの無核化(種なし化)をできるだけ完璧にするということです。

皆さんご存知のとおり、シャインマスカットは種が無いのが当たり前なのですが、種が入っている果実を食べたことはありませんか?

じつはシャインマスカットは種が抜けづらい品種で、ジベレリン処理を規定どおりに行っても、種が残る確率が高いのです。

では、どうするかというと、「アグレプト」という農薬を処理することで、種ぬけを向上させることができます。

このアグレプトはストレプトマイシンという抗生物質が主成分で、一般的には細菌病に使う農薬なのですが、ブドウの種抜き効果もあるんです。

商品のラベルにもきちんと書かれていますので、公的にも認められている効果です。

アグレプト液剤の登録内容

使い方はちょっと工夫が必要で、「満開予定日の14日前〜開花始期」に使用する必要があります。満開まで待ってしまうとすでに使用時期は逃しているので、他の手段で時期を判断する必要があります。

僕の場合は、例年満開日を記録しているので、過去の日付から推測することが可能です。

過去の記録がわからないということであれば、目安としては葉が9〜10枚程度展開した頃となります。

関東でしたら、概ね5月中旬ごろになるかと思います。

その時期に花房に散布してあげることで、種無し率を向上させることができますので、今年はそれに挑戦してみようかと思います。

※アグレプトの処理に加えて、例年どおりジベレリン処理も行う必要があります。

フルメットの濃度は注意

これは2023年の反省でもあるのですが、一度フルメット(ジベレリンと一緒に処理する補助剤)の濃度を間違えてしまったことがあります。

2024年は反省も踏まえて間違えることはなかったのですが、今年も間違えないよう注意喚起の意味も含めています。

また、昨年のシャインマスカットを食べた感想として、皮が少し硬い印象がありました。他のシャインマスカットと比べて特段硬かったというわけではないのですが、個人的には硬いなあという感想でした。

ですので、今年は少しフルメットの量を少なめにしてみようと検討しています。

1回目 フルメット濃度3ppm → 2.5ppm

2回目 フルメット濃度5ppm → 4ppm

病害虫の対策も忘れずに

昨年の巨峰はつる割れ細菌病病という病気に罹ってしまったことから、収穫ができませんでした。

今年は同じ轍を踏まないよう、栽培前から対策を講じる必要があります。

具体的には、つる割れ細菌病に登録があるZボルドーを休眠期に散布しておくことです。

昨年の時点である程度、樹は回復していたのですが、念の為、冬期の対策も行った方が良いと判断しました。

昨年は5月下旬に症状が出たので、今年もその頃に発症しないかよく観察しようと思います。

その他にも黒とう病はよくでますし、クビアカスカシバなんかも出てきますので、雨よけしたり農薬をちゃんとまいたりと対策が必要となってきます。

最後に

ぶどうに限らず、植物を栽培する上で毎年必ず反省点は出てきます。たまたま、その年だけそうなってしまったと流してもいいのですが、少しでも改善するよう毎年の反省と次年への対策はしたほうが良いと僕は考えています。

美味しいブドウやナシをこれからも作るために、反省と改善を繰り返していこうと思います。

ちゃんた

農業系の大学と大学院を卒業し、10年以上農業関連の仕事をしています。
これまでの経験や知識を活かして、皆様のお役に立つ情報をご提供していきます。
家庭菜園〜本格的な農業に関すること、自分自身の家庭菜園での副業についても記事にまとめています。
技術士(農業部門)の資格保有。

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