こんにちは。家庭菜園を、楽しみながら副業にしているちゃんたです。ぼくは30坪の庭でナシとブドウを栽培しています。
レモンが家庭菜園でも栽培できるのか?売り物になる果実ができるのか?という家庭菜園としてレモンも栽培していますので、その一部についてご紹介します。
レモンを選んだ理由
ぼくはナシとブドウを栽培していますが、これらの果樹は味(特に甘さ)が重要視されます。また、形や色合いなどの外観も購入決定の要因となるため、栽培においては様々なことに気を使う必要があります。
一方、レモンはもともと酸っぱい果実で、味(甘さ)はあまり重要視されません。また、国内流通のほとんどが輸入物であるため、国産品の希少価値は比較的高めです。収穫時期も11月ごろとナシやブドウとは重ならないので、作業の分散や収益の平準化にもつながります。
このような理由から、レモン栽培に挑戦してみようと考えました。
家庭菜園でレモンを栽培する課題
- レモンは耐寒性が弱い。→マイナス3度程度で枯れてしまう。
- 関東圏の冬は寒いときでマイナス10度ぐらいまで冷えることもあるので、そのままでは越冬できない。
寒さ対策
結論から言うと、透明マルチで樹全体を覆ったあと、不織布で更に包んであげることで関東の冬を乗り切ることができました。
透明マルチはビニルハウスと同じ原理で、レモンが直接寒さに当たらないようにしてあげています。その際に、あまり暑くなりすぎないよう、天井部分は空気が抜けるための隙間も作っています。一方、不織布の役割としては、ビニル内の急激な温度変化の予防となります。不織布で覆うことで多少なりとも遮光されるため、太陽光線による温度上昇も緩和され、暑すぎるといったことが防げます。また、夜間から早朝にかけてはかなり温度が下がるため、通気孔から暖気が逃げてしまいますが、不織布で覆うことによって温度低下を防いでいます。
このように、ビニルだけでは暑すぎたり寒すぎたりしてしまうので、不織布によってその変化を和らげています。
とはいえ、やはり寒さがあたる樹の上部は多少枯れてしまうのが実際ですが、大部分を越冬させることができますので、効果的な方法かと思います。
ハダニの発生に注意
ビニルと不織布で全体を覆うと、雨もほとんどあたらず、暖かい環境になるため、虫にとってはとても快適な環境となります。
実際、ぼくの場合、3月ごろにレモンの葉を様子をみていたら、そこにはびっしりとハダニが寄生しており、慌ててビニルを外しました。幸いにも、寒さも和らいでいたことや、被害がそれほどひどくはなかったため、ビニルを外して以降はレモンのも枯れることなく、ハダニも退治することができたので、大事にはいたりませんでしたが、もう少し気づくのが遅れていたら、ハダニの被害が顕在化していたかもしれません。
剪定
樹形を整える
まず、寒さに当たって枯れてしまった部分も、残しておくと邪魔になりますので切り落とします。生きている部分の枝は緑色で枯れてしまうと黄色くなり、境界ははっきりとしているので見ればすぐに分かります。
次に樹形を整えます。果樹の木は放っておくと枝があらゆる方向に伸びてしまうため、懐部分(樹形の中心部分)は枝が密集してしまい、風通しが悪くなり病害虫が発生しやすくなり薬剤も届きにくくなります。また、収穫などの作業もやりづらくなってしまいます。したがって、懐部分については、過繁茂にならないよう適度に枝を切り落とす必要があります。
僕の場合、樹もまだ大きくはなっていないので、それほど気にする必要はありませんでしたが、内側を向いている枝は積極的に落とすようにしました。僕もまだレモンの剪定には慣れていませんので、今回の剪定で樹がどのように反応するのか、作業性はどうだったか、収穫量に問題なかったか、などを検証しながら、次回の剪定につなげていきたいと思います。
結果枝の剪定
樹形がある程度整ったら、結果枝を剪定していきます。
レモンは通常、20cm程度の中果枝に花が咲き、実が付きます。ナシの場合は、冬には花芽と葉芽が分かるようになるのですが、レモン(ブドウも含む)の場合は外観だけではわかりませんので、枝の長さだけで残すか切り落とすかの判断を行います。
この段階では、本当に花が咲くのか不安ですが、自分を信じて20cm程度の枝を残すように心がけました。
肥料
レモンは肥料を多く必要とする作物です。
一般的には10aあたりの必要窒素量は約40kgと言われており、ナシの約2倍、ブドウの約4倍ほどとなります。
レモンの場合、最大で年間3回収穫できますので、それだけ必要とされるのは納得がいきます(関東圏では寒さの影響で11月の1回だけと考えています)。ですので、3月の発芽のタイミングで有機配合の肥料を3掴みほど株元にまいてみました。今後も枝の伸び具合などを見ながら定期的に肥料をまいていこうと考えています。
最後に
ぼくがレモンを植えたのは2019年で、今から4年前になります。
それまでに寒さにあたってほとんど枯れてしまったり、樹を大きくするために花をつんだりと、とにかくまずは枯れさせないようにすることに苦心しました。
最初の頃は、対策も不十分でなかなか越冬することができなかったのですが、今年はようやく対策の成果が見えてきました。
花も咲くようになり、果実も少しずつ大きくなっていますので、これからも生育過程についてブログで公開していきますので、引き続きよろしくお願います。
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