家庭菜園でブドウを育てる場合、「垣根栽培」と「棚栽培(平棚)」のどちらを選ぶべきか迷う方は多いと思います。
一般的に日本では棚栽培が主流ですが、限られたスペースで栽培する家庭菜園では、垣根栽培も有力な選択肢になります。
我が家では30坪の庭でブドウを栽培しており、2段式の垣根仕立てを採用しています。
この記事では、
- 垣根栽培と棚栽培の違い
- それぞれのメリット・デメリット
- 家庭菜園や副業視点でどちらが向いているか
を、実体験をもとに解説します。
※これまでの栽培経過については、こちらの記事をご覧ください。
垣根栽培と棚栽培の違い【比較表】
まずは両者の違いを一覧でまとめます。
| 項目 | 垣根栽培 | 棚栽培(平棚) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 安い | 高め |
| 設置難易度 | 易しい(DIY向き) | やや難しい |
| 必要スペース | 小さくても可 | 広い方が有利 |
| 剪定・整枝 | シンプル(短梢中心) | シンプル〜仕立て次第 |
| 作業性(袋掛け・ジベレリン処理) | やややりにくい | 非常にやりやすい |
| 風への強さ | 弱い(壁状になる) | 比較的強い |
| 家庭菜園向き | ◎ | △ |
省スペース・低コスト重視なら垣根栽培、作業性や収量重視なら棚栽培が向いています。
「垣根栽培」と「平棚栽培」の基本的な違い
平棚栽培とは?
棚を水平に広げ、その上に枝を這わせる仕立て方です。
果実は棚面からぶら下がる形になります。
日本の多くのブドウ園で採用されている、もっとも一般的な方法です。
垣根栽培とは?
フェンス状にワイヤーを張り、縦方向に枝を伸ばす仕立て方です。
ヨーロッパのワイン用ブドウなどでよく見られる方式ですが、家庭菜園でも十分活用できます。

垣根栽培のメリット
① 資材費が安い
垣根栽培は、
- 両端の支柱とアンカー
- それをつなぐワイヤー(番線)
があれば設置できます。
列が長い場合は途中に補助支柱を入れますが、基本構造はシンプルです。
平棚よりも資材費を抑えやすいのが大きなメリットです。
② 自作しやすい
構造が単純なのでDIYでも作れます。
平棚は縦横にワイヤーを張るため、水平を出すのが意外と難しく、歪みやたるみが出やすいです。
その点、垣根は構造が直線的なので比較的作りやすいと感じています。
③ 小面積でも栽培できる
平棚は面積が収量に直結します。
一方、垣根栽培は枝を縦方向に伸ばせるため、空間を立体的に使えます。
私の場合は主枝を上下2段に配置し、30坪の庭でも効率よく栽培できています。
また、家庭菜園なら列間は2m程度でも作業可能です。
大規模農園のように3〜4m確保する必要はありません。
④ 剪定が楽
主枝を一文字に固定してしまえば、結果枝は1〜2芽残して切るだけ。
規模にもよりますが、我が家では冬剪定は1日で終わります。
⑤ 雨除けビニルやネットを設置しやすい
平棚の場合、棚の上にビニル用の骨組みを設置する必要があり、作業がやや大掛かりになります。
垣根栽培は構造がシンプルなので、
- 雨除けビニル
- 鳥よけネット
を比較的設置しやすいのも利点です。

垣根栽培のデメリット
① 風に弱い
7月以降、枝葉が繁ると“天然の壁”のようになります。
強風をまともに受けるため、支柱やアンカーはしっかり施工する必要があります。
構造が弱いと歪みの原因になります。
② ジベレリン処理・袋掛けがやりづらい
平棚では果実がぶら下がるため、作業が非常にしやすいです。
一方、垣根栽培では果実が枝葉の中に入り込みやすく、
- ジベレリン処理
- 袋掛け
がやや作業しづらいと感じます。
特に袋掛けは、葉が茂った中での作業になるため負担が増えます。

家庭菜園でブドウを栽培するならどちらが良い?
目的によって変わります。
✔ 作業性重視なら → 平棚
✔ 省スペース・低コスト・DIY重視なら → 垣根
ぼくのように「家庭菜園で副業」を目指す場合、
限られたスペースを有効活用できる垣根栽培は非常に相性が良いと感じています。
まとめ|垣根栽培は小規模家庭菜園におすすめ
垣根栽培は、
- 資材費が安い
- 自作しやすい
- 省スペースで栽培できる
という点で、家庭菜園に適した仕立て方です。
一方で、
- 風対策が必要
- 作業性は平棚に劣る
という側面もあります。
庭の広さや目的に合わせて、最適な仕立て方を選ぶことが重要です。
省スペース・低コストで始めたい場合は垣根栽培、収量や作業性を重視するなら棚栽培が向いています。







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