家庭菜園をしていると,いつの間にか野菜や花についているイモムシやケムシ。大事に育てた野菜や果実も,イモムシの餌に・・・・
インターネットでイモムシやケムシの対策を探すと,さまざまな方法が出てきますが,中には本当に効果があるの?と思うようなものもあります。
私も以前はイモムシやケムシに悩まされたこともありますし,今でもたまにイモムシにせっかく育てた野菜が食べられてしまうこともありますが,これから書く対策を行うことでバッチリ駆除できます。
この記事では,性質の異なる3つの対策方法について紹介します。これらはいずれも効果がありますので,確実にアブラムシを減らすことができます。
この記事を読み終えた際には,もうアブラムシの大発生に悩まされることはきっとなくなるでしょう。
対策①農薬を使用する
イモムシやケムシは,成長するにつれて食べる量も増えていき,被害も大きくなっていきます。
小さい時に見つけて,取り除くことができればそれ以上被害を抑えることができるのですが,なかなか見つからないのが現実です。
そのような時はやはり農薬に頼るのが1番です。
農薬は,メーカーが試験を行い,効果が一定以上あるものが登録され,販売されます。
市場に出回っている農薬は,これらの試験を通過しているものなので効果が期待できます。
プロの農家さんも通常は農薬を使うことで,イモムシやケムシを効果的に効率的に駆除しています。
しかし,農薬にもさまざまな種類があるため,必ず農薬の裏面や説明書を読み,対象害虫にイモムシやケムシがあることを確認しましょう。
ただ,イモムシといっても多くの種類がいます。
農薬の対象害虫のところに,”アオムシ”,”ヨトウ”,”ケムシ類”と記載してあるものを使用するようにしましょう。
私がおすすめする農薬は,ジアミド系統の農薬です。
具体的な商品名はフェニックスやプレバソンなどがあります。
ただし,これらの薬剤は少量の商品があまりないので,ちょっと使いたい場合には,不向きかもしれません。
そのほかにも,ネオニコチノイド系統の薬剤も効果が期待できます。
ネオニコチノイド系薬剤は,農薬のみならず家庭用の殺虫剤やペット用の殺虫剤にも幅広く使用されています。
そのことからわかるように,非常に安定した効果を得ることができます。
ネオニコチノイド系の主な特徴として,以下の2点があります。
①色々な害虫に効果がある。②浸透移行性がある。
①いろいろな害虫に効果がある。
今回はイモムシやケムシの記事ですが,この農薬はアブラムシやアザミウマといった,多くの害虫に効果があるため,非常に使いやすい農薬です。
②浸透移行性がある。
浸透移行性とは,根から吸収された農薬成分が,植物体全体に行き渡る作用のことです。
つまり,根付近の土壌の中や表面に散布するだけで,作物全体に効果を効かせることができます。農薬の散布ムラが無くなるといったメリットがあります。
イモムシやケムシがいるところ(いそうなところ)に農薬をかけることで,2〜3日も経てば駆除することができます。
しかし,イモムシが大きく育ってしまってからでは効果が劣るので,被害を見つけたらすぐに巻くようにしましょう。
また,かけムラがあると効果が低下してしまうのと,10日もすれば効果が切れてしまうので,再度散布する必要があることです。
対策②目の細かい網で作物全体を覆う
農薬での駆除は,どちらかといえば虫が発生してからの対策ですが,この網で覆う方法は虫を作物に付着させないことがポイントです。
イモムシやケムシが発生する原因は,交尾を終えた雌成虫が飛んできて,作物に卵を産みつけ,そこで幼虫が孵化することです。
つまり,この最初の雌成虫の飛来を遮断してしまえば,イモムシやケムシが発生することはありません。
※ただし,網で覆う前に,作物に虫がいないかをよく確認してください。
プランター栽培や小規模での栽培,また農薬を使いたくないという人はおすすめの方法です。
対策③手でとりのぞく
農薬を使いたくない,網で覆うのも面倒だし無理・・・という方には,この方法がおすすめです。
種類にもよりますが,イモムシは単体で行動していることが多いです。
それを1匹1匹取り除くことができれば,それ以上被害は増えません。
ただし,小さいうちから全てを見つけるのは困難で,取り残した幼虫がいつの間にか大きくなって,作物を食い荒らされることもしばしばあります。
また,ケムシの中には触れると腫れたりするものもあるので,注意が必要です。
まとめ
- 農薬を使用する。
- 目の細かい網で覆う。
- 手で取り除く。
これらのいずれかでも効果はありますが,複数を組み合わせることでより対策を強化することができます。
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