我が家では”家庭菜園で副業!”を目指して、現在ブドウを栽培しています。
一般的にブドウは平棚で栽培するのですが、我が家の小さい庭(30坪)での栽培であることから、ウチでは垣根仕立てを採用しました。さらに、欲深い僕は2倍の果実を採るために、主枝を上下2段に配置にさせようと企んでいます。
2022年は初めてブドウ果実を収穫して以降、樹を大きくしつつ収穫量を上げてきました。これまで4回の収穫を行ってきたわけですが、毎年反省することばかりです。
今年も巨峰とシャインマスカットの栽培が一段落したので、まとめて振り返っておきたいと思います。結論から言うと、今年はどちらの品種も反省点の多いシーズンでした。同じ失敗をしないよう、自分用の記録も兼ねて詳しく書き残しておきます。
反省点① ジベレリン処理で展着剤を入れすぎて薬害が出た
ジベレリン処理のとき、展着剤を規定量より多く入れてしまい、いわゆる「ジベレリン焼け」を起こしてしまいました。
結果として、
- いくつかの房は焼けがひどく、そのまま出荷不可に
- 焼けを免れた房も、果皮に薬害の跡が残ってしまった
展着剤は「よく展着させるための補助剤」という位置づけで軽視しがちですが、濃度が高すぎると薬液自体の浸透・付着が過剰になり、こういった薬害につながることを痛感しました。自分では適切な濃度にしたつもりだったのですが、結果として濃度間違いが起きてしまいました。
来年は展着剤の希釈倍率を正確に測ってから処理する、当たり前ですがこれを徹底しようと思います。
(ジベレリン処理は、ジベレリンの濃度、フルメットの濃度など意識する点が多いので、ミスが起きやすいですね…)

展着剤の入れすぎで薬害が出た房。粒の多くが黒く縮れて枯れ込んでしまった。
反省点② ジベレリン処理直後の台風で枝が折れた。
ジベレリン処理を終えた直後というタイミングで台風が直撃し、枝が折れたり倒れたりする被害が出ました。
さらに悪いことに、この期間は出張で不在にしており、被害への対応(支柱の立て直しや、折れた枝の整理)が遅れてしまいました。あわせて摘粒作業も後ろ倒しになり、その結果、房の形も良いものができませんでした。
台風被害そのものは天候要因なので完全にはコントロールできませんが、ジベレリン処理直後という一番デリケートな時期に長期不在にするリスクは、今回はっきり認識できました。
(そもそも6月上旬に台風が来るなんて想定してなかったよ(泣)
来年以降は、
- ジベレリン処理・摘粒の時期は極力出張を入れない。
といった対策を検討したいです。
とはいえ、本業あっての副業なので、会社から出張命令出されたら行くしかないですが。今のプロジェクトも今年中には落ち着くと思うので、来年は大丈夫そうです。

台風の風で棚ごと大きく傾いてしまった様子。この後の支柱直しが遅れ、樹への負担が長引いた。
シャインマスカットはさらに深刻な状況に
同じ台風・出張不在の影響は、シャインマスカットにも及びました。むしろ巨峰以上に深刻です。
ちょうどジベレリン処理・摘粒の時期に何も対応できなかったことで、房自体はついているものの、販売に出せるような房ではない状態になってしまいました。今年はシャインマスカットの販売は見送ることにしています。
同じ原因(台風直撃時に不在だったこと)でも、品種や管理時期によって被害の深刻さが変わることを実感した年でした。来年は品種ごとの管理適期を整理し、限られた時間の中でも優先順位をつけて対応できるようにしたいです。
反省点③ 着色不良で収穫時期がずれ込んだ
ぼくが栽培している巨峰は中でも早めに成熟する系統で、8月上旬には収穫できるはずでした。しかし今年は色つきが悪く、8月中旬以降まで収穫・販売がずれ込みました。
最終的な収穫量が22房だったことを考えると、着果過多が原因とは考えにくいです。房数・粒数はむしろ絞れていた方だと思います。
また、着色には夜温が関係すると言われますが、今年は夜温がむしろ低めに経過した年でした。本来なら着色には有利なはずの条件だったにもかかわらず、実際には着色不良という逆の結果になっています。
この2点を踏まえると、一番疑わしいのは反省点①の薬害によるストレスです。展着剤の入れすぎで薬害を受けた樹・果実は、糖度や着色に養分をまわす前に、ダメージからの回復にエネルギーを使わざるを得なかった可能性があります。
一つの失敗が他の面にも影響してしまうため、やはり1つ1つの作業を適切に実施する必要があると改めて感じました。
販売実績
今年の販売実績は以下の通りです。
| 項目 | 実績 |
|---|---|
| 巨峰 販売房数 | 22房 |
| 巨峰 単価 | 1房あたり約600円 |
| シャインマスカット | 今年は販売見送り(台風・出張不在の影響で房質が不十分) |
薬害や房形の乱れがあったため、巨峰も通常よりやや安めの価格設定での販売となりました。房数・単価ともに、来年は改善の余地が大きいところです。
来年への改善ポイント(まとめ)
今シーズンの反省を踏まえて、来年に向けたポイントを整理します。
- ジベレリン、フルメット、展着剤は最終レシピを固めて、紙に書いてから調合する。
- ジベレリン処理〜摘粒の時期は出張を極力入れない。
- 薬害を出さないこと自体が来年の着色対策になる可能性が高い。展着剤の適正化(①)を徹底した上で、着色の経過を観察し、今年との違いを検証する。
反省の多いシーズンでしたが、逆に言えば改善ポイントがはっきりした年でもありました。来年はこの記事を読み返しながら、同じ失敗を繰り返さないようにしたいと思います。


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